今回はウェブアンケートにて総勢7,900名に調査した<茨城弁!意味が難しい「茨城の方言」ランキングPart2>を発表します。茨城の方言は大きく分けて3つとも6つともいわれていますが、地域や年代によっても使う方言が違うことも。「えろいんぴつ」ってどんな筆記用具?「あぐどいラーメン」ってどんなラーメン?小正月の行事「わーほい」って?気になる方はさっそくランキングをチェック!
TOP10
- 1位わーほい(小正月の伝統行事、どんど焼き) (1,128票)
- 2位ちぐをぬく(嘘をつく) (928票)
- 3位こじはん(おやつ) (693票)
- 4位あぐどい(味が濃い) (649票)
- 5位いしこい(しょぼい、ださい) (608票)
- 6位えろいんぴつ(色鉛筆) (421票)
- 7位かえってどうも(こちらこそありがとう) (358票)
- 8位おっちょれる(折れる) (338票)
- 9位かっちゃく(引っ掻く) (333票)
- 10位しゃあんめ(仕方ない) (327票)
ランキングの集計方法
調査方法:株式会社CMサイトがインターネットリサーチした<茨城弁!意味が難しい「茨城の方言」ランキングPart2>のアンケート結果を集計。
※有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)7,900名/調査日:2025年4月16日
第1位:わーほい(小正月の伝統行事、どんど焼き)(1,128票)
- 親の実家が茨城だが、これは知らない
- この言葉を聞いても名詞とは思えない
- 楽しそうではある
- これは想像もつきませんでした
響きからして楽しそう!1位は「わーほい(小正月の伝統行事、どんど焼き)」!
「わーほい」は主に茨城県の北部で使われる方言で、「小正月の伝統行事、どんど焼き」のこと。なんだか掛け声っぽいな、と思った方、正解です。農村部で行われる「鳥追い」と呼ばれる、鳥、獣や害虫の追い払いと五穀豊穣祈願を兼ねた行事の掛け声がもとになっています。竹や稲わらで作ったやぐらにお正月の飾りなどを取り付け、「わーほい、わーほい!」などの掛け声をかけた後、一緒に燃やします!
第2位:ちぐをぬく(嘘をつく)(928票)
- まさか『嘘をつく」という意味になるとはびっくりした
- 茨城弁はのんびりしてるな~
- ちぐ!?全く意味がわかりません
- 茨城人ですが知りませんでした…
何かを“抜く”のではありません!2位は「ちぐをぬく(嘘をつく)」!
茨城県の方言で「嘘をつく」は「ちぐをぬく」と言います。「ちぐばぬく」とも。「ちぐ」が「嘘」という意味で、「ちぐ」を「ちくらっぽ」や「ちくらっぱ」と言う地域も。「嘘つき!」は「ちぐぬき!」、「嘘ばっかりついて!」は「ちぐばーしぬきぬき!」、「嘘をつくな」は「ちぐぬくな」と言います。ちなみにこれらの言葉の「ぬく」を「ぬぐ」、「ぬき」を「ぬぎ」と発音する地域もあります!
第3位:こじはん(おやつ)(693票)
- 一瞬、時間の『5時半』だと思ってしまった。
- なぜ17時半?おやつではなく晩御飯の時間では?
- ご飯と語呂が似ている…
- ちょっと聞いてもわからないかも
元々は農作業の合間に食べていました!3位は「こじはん(おやつ)」!
茨城県の方言では「おやつ」は「こじはん」になります。栃木県や福島県などでも使われている方言です。農作業の合間に食べる、もしくはお昼ご飯と夕食の間に食べる間食「小昼飯(こぢゅうはん)」が変化して方言の「こじはん」になりました。そんな経緯があるため、お菓子というよりは栄養の摂れる軽食をさすことが主です!
第4位:あぐどい(味が濃い)(649票)
4位は「あぐどい(味が濃い)」!
- ずる賢いという意味かと思いました
- 想像しにくい
- お主、悪じゃな、ではないのかね
- フェアーではないことと思った
「あぐどい」は、茨城県の方言で「味が濃い」や「甘すぎる」という意味に。服などが派手な場合にも使われます。ちなみに、語源は「悪」ではなく「灰汁(あく)」からきているので、「灰汁」と「どい」、もしくは「灰汁」と「くどい」があわさって出来た言葉だという説と、「くどい」という言葉が元になってできたという説があります!
第5位:いしこい(しょぼい、ださい)(608票)
5位は「いしこい(しょぼい、ださい)」!
- 言われたらわからない
- いしこい…方言はわからない
- 言われても『?』になる
「しょぼい」や「ださい」といった、主に見た目についてのマイナス評価について、また、「粗末」や「粗悪」など、低い品質についてを茨城県の方言で言うと「いしこい」になります。「いしけー」や「えしこい」、「えしこえ」という場合も。ただ、この方言は主に茨城県北部の、比較的年配の方に使われているので、最近はあまり聞かれなくなったという声もあります!
第6位:えろいんぴつ(色鉛筆)(421票)
6位は「えろいんぴつ(色鉛筆)」!
- 並び替えてるのがおもしろい
- 初めて聞くとびっくりしそう
- なぜかセクシーさがあるような…
「えろいんぴつ」は方言を知らないと、思わず何のことかと聞き返してしまいそうになりますが、茨城県の方言で「色鉛筆」のこと。「えろいんぴつ」に限らず、「い」と「え」の発音が逆になったり、混同されることがあるのが茨城県の方言の特徴でもあります。この特徴は場所が少し離れた新潟県でも見られるのが興味深いですね!
第7位:かえってどうも(こちらこそありがとう)(358票)
7位は「かえってどうも(こちらこそありがとう)」!
- 帰って!どうも!ってやりとりかと思ったw
- 簡単だがわかりにくい
- これはすごく分かりづらい
「こちらこそありがとう」を茨城県の方言でいうと「かえってどうも」になります。ちなみに「どうもありがとう」は方言では「いやどうも」になるので、茨城県では「いやどうも」「かえってどうも」というやりとりがセットになります。ちなみに茨城県のおみやげの「いやどうも」というお菓子は、県内産のサツマイモを使用したスイートポテトです。もしこのおみやげをもらうことがあったらぜひ「かえってどうも」と言って受け取ってみてください!
第8位:おっちょれる(折れる)(338票)
8位は「おっちょれる(折れる)」!
- 言い方が可愛い
- 面白そう
- 関東なのに別世界!
「おっちょれる」は茨城県の方言で「折れる」という意味。宮城県や栃木県などでも使われている方言です。「傘が折れてしまった」は「傘おっちょれちった」に。ちなみに似た方言に「おっちゃす」または「おっちゃぶす」がありますが、こちらは「潰す」という意味になります。他にも「おっつがる(くっつく)」など似ている言葉があるので頑張って覚えましょう!
第9位:かっちゃく(引っ掻く)(333票)
9位は「かっちゃく(引っ掻く)」!
- 想像も出来ません
- どこかの方言でも同じのあるよね?
- これはなんだかわからない言葉
「引っ掻く」を茨城県の方言でいうと「かっちゃく」に。「かっちゃぐ」とも言います。茨城県内でも主に北部で使われています。北海道や東北などでも使われている方言なので意味をご存じの方もいらっしゃるかもしれませんね。茨城県では生き物の名前の後ろに「め」をつけるので、「ネコに引っかかれた」は「ねごめにかっちゃがれだ」になります!
第10位:しゃあんめ(仕方ない)(327票)
10位は「しゃあんめ(仕方ない)」!
「しゃあんめ」は茨城県の方言で「仕方ない」を意味します。栃木県などでも使われている方言です。何かミスをして落ち込んでしまった時、標準語で「仕方ないよ」と慰められたら気持ちが軽くなりますが、気持ちのこもった茨城弁で「しゃあんめよ」とやさしく言われたら嬉しくて泣いてしまいそうですね。方言は、より人の心に届く力があるように感じます!
茨城弁!意味が難しい「茨城の方言」ランキングPart2ベスト10
以上、全年代の男女(性別回答しないを含む)7,900名が選んだ<茨城弁!意味が難しい「茨城の方言」ランキングPart2>でした。
有効回答者数:全年代の男女(性別回答しないを含む)7,900名
調査日:2025年4月16日